診療について
当院のお産に対する理念

陣痛促進剤を使わない自然分娩

自然の陣痛による安全なお産

陣痛促進剤の安易な使用はしません。妊娠37週0日から妊娠41週6日の5週間の間に生まれれば正常(正期産)ですから、それまでに自然の陣痛が発来しやすくなるように散歩や雑巾掛けの指導を行い、極力医学的な介入をしないように工夫しています。ただし42週になる妊婦さん(過期妊娠)や生物物理学的プロファイルスコアで胎児胎盤機能不全が考えられる妊婦さんでは子宮頸管の熟化度を調べて陣痛促進剤の使用をすることがあります。しかし、当クリニックでの過去10年間の使用例は数件のみで、陣痛促進剤の使用は、原則的に必要ないと考えています。

生下時の新生児体重を2500gから3000gで安産を

陣痛の苦痛をできるだけ短い時間で

妊娠中の体重増加を抑制して安産になるように指導しています。カウプ指数を指標にして妊娠40週の間に増加してかまわない体重を指導しています。生下時体重は初産婦で2,900g、経産婦で3,000gを目標としています。生下時体重とその後の発育には相関関係はないので、小さく生んで大きく育てることが望ましいと考えています。

丁寧な経過観察と診断

詳しい説明とお産へのコミュニケーション作り

 3D/4D超音波検査を毎回行い、モニターを見ながら赤ちゃんの様子を説明していきます。医師の詳しい説明によって、お母さんと医師との信頼関係を築くよう努力しています。
 妊娠36週からは、赤ちゃんの元気さをリアルタイムで知ることができる胎児心拍数モニタリング(ノンストレステストNST)を行なっています。これによって、赤ちゃんに無理のないお産の準備ができているかの診断ができます。また、この検査を病棟のベッドで行うことで、スタッフと頻回に接することによるコミュニケーション作りを心がけ、分娩時の妊婦さんの不安を極力取り除こうと努力しています。

適時的確な病診連携

異常の早期発見と早めの専門病院への紹介

超音波検査などでリスクを的確に予測し、適時に専門病院への紹介をおこなっています。
早産の時や1,000g前後の未熟児の場合には、出生時に赤ちゃんの専門の小児科医がいることがその後の赤ちゃんの一生にかかわる大きな問題となることがあります。このために当クリニックではお母さんのおなかの中にいる状態で専門小児科医のいる病院へ積極的に母体搬送をしています。